てことで、ちょっと前に言っていたけど、思いついたネタを簡単に書いてみたよ。
自分で見直してみて思ったことは、情景描写と心理描写マゼルな危険ってことかな。
・・・やはり、慣れない文章をマジメに書こうとすると難しいみたいです。
でもまぁ、構想10分、膨らませ20分、推敲10分ぐらいのネタとしては、そんなものかも知れないけどね。
・・・モノ書きから見たら、非常に遅いペースなのは秘密。
そんなわけで、へたくそが書いてみた文章を読んでみたい猛者が居れば、続きへどうぞ。
なお、長編でもなく短編でもなく、断編であると予め言っておきます。
働かざるモノ、喰うべからず
目が覚めると、カーテンの隙間から陽射しが差し込んでいた。
暖かい光を体に感じ、うっすらと目を覚ます。
窓の外を見ると、月の姿は見えず太陽が輝いている。
おはよう太陽、おやすみ月。小さく独白し、ベッドから体を起こす。
いつ感じても、天気の良い朝は気持ちの良いモノだ。
人によっては朝が来ることを嫌うが、それは断じて朝のせいではない。
あくまで当人における別の事象と朝がリンクしているだけにすぎない。
少なくとも朝には何の罪も無いし、ましてや晴天を運ぶ太陽は言うまでもない。
気持ちが良い時は、つい体を動かしたくなる。
本当は気分に関わらず朝に体を動かしているのだが、気分が良ければ動きも良くなる。
ならば、それに伴う結果も良いというものだ。
十分に体を動かしてから、壁に立てかけてあるモノを手に取る。
太くて短い棒と、その先に付いている丸い物体の組み合わせは、まるでチュッパチャップスのようだ。
ただ、その大きさは比べるまでもなく、どちらかと言うと鉄槌などの鈍器に属する。
それを両手でしっかりと持ち、横から叩きつけられるように構える。
目標は前方1メートル先にある、銅の円盤だ。
構えも込める力も十分。勢いよく叩きつけようとして、忘れ物に気付き慌てて中止する。
だが、込められた運動エネルギーはどうにもならない。反動で前足がたたらを踏む。
気合いと根性でなんとかバランスを保ち、鈍器を静かに置く。
部屋を眺め、先ほどの忘れ物を探す。それは、いつもの場所に有った。
透明なビニールには、『上司の小言にも効果抜群! これぞ地獄耳栓!!』とキャッチコピーが書いてある。
どうしても耳の通りが良くなるようにしか聞こえない名称だが、効果は日課にて実証済だ。
素早く耳に装着し、再び例の鈍器を掴み取る。
目の前に映るは再び銅の円盤。その目標を正確に視認し、呼吸を止める。
横殴りにできるように得物を構え、そのまま体全体を緊張させる。
自然と掴んでいる腕に力を込められる。
そして・・・・・・溜め込んだ力を欲望のままに叩き付けた。
爆発が起こったような轟音が、部屋中に鳴り響く。しかし、耳栓には通じない。
代わりにロフトの上から何かが降ってきて、床に叩き付けられた。
「はわっ」だの「きゃぁ」だのと声が聞こえたかもしれないが、知ったことではないし、そもそも聞こえない。
床にのびている犬もどきを尻目に、ようやく得物を壁に立てかける。
重さを感じなくなった腕を伸ばし、今日初めて口を開く。
「俺の家では、働かないヤツは食事をすることができない。目を覚まして働け、この犬っころ!」
その声にむっくりと体を起こす、通称犬っころ。だが、まだ耳が痛いのかしきりに首を振っている。
・・・動けるようになるには、今しばらくの猶予が必要のようだ。
刻は二十二世紀の夏。
我が家に謎の犬っころが居候し始めた、三日目の朝だった。
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